あたしと3人の王子様*





あたしは電話をした




相手はもちろん




「愛花、あのね……話したいことがあるの」

『ん?何かあった?』


「うん、今から愛花の家に行くね」

『……わかった~』




今日言わなきゃいけないと思った




じゃなきゃ、いつまでたっても勇気が出ないで

いつか愛花が知ってしまうから




全身の血の気が引いて

心臓のバクバクが鳴り止まない