あたしは電話をした 相手はもちろん 「愛花、あのね……話したいことがあるの」 『ん?何かあった?』 「うん、今から愛花の家に行くね」 『……わかった~』 今日言わなきゃいけないと思った じゃなきゃ、いつまでたっても勇気が出ないで いつか愛花が知ってしまうから 全身の血の気が引いて 心臓のバクバクが鳴り止まない