あたしと3人の王子様*






走りながら廊下の角を曲がったとき…




―――ドンッ!




「わっ!」




人とぶつかったあたしは尻餅をついてしまった




「…いてて、ごめんなさい」

「こっちこそごめんね、大丈夫?」




あたしは手を差し伸べてくれた人に目線をむけた




―――え…?




「…?大丈夫?」




…夏帆先輩だ










「あ、大丈夫です!ごめんなさい!」

「これ、落ちてたよ?」




夏帆先輩の手にはさっき祥太に買ってもらった桃天