試合が始まった途端、やはり相手はとりにきた。 そりゃあ相手にとっても県大会に出るチャンスなわけだし必死になるのはわかる。 けどそのくらいの気持ちに負けるわけにはいかない。 私は体力も落ちてたし痛みがあるしで下手に動かなかった。 ひたすら相手がくるところをさばいて、応じて、それを繰り返していた。 だが、ほんの一瞬 隙ができた。 ほんとうに一瞬の出来事だった。 ー パァンっ 「面あり」 審判の声が響いた。