その姿はまるで……


「きゅ、吸血鬼みたい。……っ!」


いけない、つい言葉に出てしまった。


いくら牙に見えるからって初対面の人に吸血鬼みたいはないよ……


「おー、よくわかったな。俺が吸血鬼だって」


ね?


よくわかった?…なにを?


俺が吸血鬼?…有り得ないでしょ!


「フフッ!面白い冗談ですね。吸血鬼だなんて」


吸血鬼なんて実際にいるはずないじゃない。


「信じらんないなら証拠見せてやるよ」