吸血鬼たちに甘く囁かれて

「か、噛み痕なんか……」


「絆創膏なんか貼ってごまかせるとでも思ったの?」


私は首なんかに噛み痕があったら変だから朝に絆創膏を貼った。


でも、絆創膏の下が吸血鬼の噛み痕っていうことを知っているのは私だけのはず……


それじゃ、なんで黒崎君はこの下が噛み痕っていうことを知っているの?


「クスッ、なんでって顔してるね。教えてあげようか?」


そう言って黒崎君は私に近づいてきて口を開けて見せた。