吸血鬼たちに甘く囁かれて

とにかく早く支度して学校に行こう。




「はぁ、はぁ……」


只今の時間8時7分。


私、佐野祈織は学校まで全力疾走をしました。


一生懸命頑張りました。


死にそうになるほど頑張りました。


でもですね、人間には限界というものがあってですね……


「……あなたさっきからなにを言っているんですか?」