吸血鬼たちに甘く囁かれて

「はぁ……」


口から自然にため息が出た。


「さっ、行きましょう」


そう言って彼は私の腕を掴んで歩きはじめた。


改めて廊下で彼のことをしっかり見てみた。


……見た第一印象……かっこいい。


茶色より少し明るいくらいの髪色に全てのパーツが整っている美顔。


身長だって175㎝は裕に越えているだろう。