「イヴ……ってあのイヴ、だよな?」


棗が言った言葉を確かめるように朔夜が聞く。


「あぁ」


短く言った棗の言葉を生徒会メンバーは聞き逃さなかった。


「祈織ちゃんの血を舐めたときまさかとは思ったけど……」


「そおいや楓は祈織の血を舐めたんだよな」


「うん。舐めた瞬間祈織ちゃんの血が体全体を巡って思った。もしかしたら祈織ちゃんはイヴなんじゃないかって」


楓の言ったことに生徒会メンバーは少し考えた。