吸血鬼たちに甘く囁かれて

朔夜の言ったことに楓は顔をしかめる。


「んじゃぁ、どーゆう好きなんだよ」


少しイラつきが混ざった言い方。


「どーゆうとこって……基本的に俺女の子好きだし」


朔夜の曖昧な言葉に楓はまだ納得していないよちうだが「ふ~ん」とだけ言って影のいるほうに顔を向ける。