心底、不思議。~不機嫌カナタとゴキゲンみーちゃん~

「ーーーふー、楽しかったぁ。


そろそろ下りよっかー、カナタ」






「……………」







あたしの言葉が聞こえたのこ聞こえていないのか、カナタは無言のままゆらりと立ち上がった。





そしてあたしをちらりとも見ずに、カップから下りてふらふらと端まで歩いていった。







「ちょっと待ってよカナター!!」







あたしは慌てて追いかけ、カナタの横に並んだ。





カナタはまっすぐ前を見たまま、何も言わない。






「………ねーカナタ。どうしたの?」





「別に………なんでもない」





「でもなんか変だよ?」





「そんなことないって……それより、次、どうするの?」






カナタが言うので、あたしはぐるりと視線を巡らせて。