「とりあえず、遊園地といったらジェットコースターだよね、カナタ!」






あたしが笑顔を作って言うと、カナタは露骨に嫌そうな顔をする。





そして。







「………なに馬鹿なこと言ってんの? みーちゃん。


ジェットコースターなんて、ただ高いところから落下するってだけの、訳のわからないアトラクションじゃない。

そんなものにお金を払うなんて、浪費もいいところだよ。


みんな、なんであんなものに乗りたがるんだか。

まったく、心底、不思議だよ」







カナタはどうやら、ジェットコースターには乗りたくないらしい。





まぁ、あたしも絶叫系はあんまり好きじゃないし………。







「分かった。じゃあ、他ならいいのね?」