それから、道案内としては全く役に立たないみーちゃんを引き連れて、遊園地に対して全く乗り気でない僕は遊園地に向かった。




本当に、釈然としない事態だ。





でもまぁ、仕方がない。




いくら遊園地に行きたくないとはいえ、乗りかかった船、というやつである。




僕は何事にせよ、中途半端に投げ出すことは好まないのだ。





遊園地の入り口に辿り着き、仰々しくそびえるジェットコースターを僕はかなり絶望的な気分で眺めた。




やけに細い鉄脚の上を豪速で走り抜ける鉄カゴに乗って、嬉しそうにぎゃあぎゃあ騒いでいる声が聞こえてくる。




その向こうには、ゆらゆらと不安定に揺れる観覧車が見える。





とうとう僕はこれから、この遊園地という意味不明な空間で、無益な数時間を過ごすのである。





心底嫌だが、不愉快きわまりないのだが、みーちゃんの望みだから仕方がない。