「アイツもいろいろ抱えてるけどさ、お前は今まで通りでいいんだぞ。
変に同情しても悲しんでも、それは反って陵を苦しめるだけだ」



それはわかってる。



「玲奈を悲しませてるのは自分だって、余計アイツは辛くなんだよ。
だから気にすんな。辛くなったらその時はアイツから来てくれるからさ」



下を向いたままの私の隣に腰を下ろしポンポンと頭を撫でてくれる。



そうだよね、きっと何かあれば陵から来て頼ってくれる。



来てくれない時でも、いざとなれば私から行けばいいんだもん。



「私、陵のこと信じる。来てくれるの待つよ」



「あぁ」