「玲奈ちゃんはどこにする?」 「え、ああ、私は余った部屋でいいよ」 「じゃあ俺は~、ここな」 真広の指差す部屋は右側の九番。 その部屋って、普通の部屋だよ? テレビついてるけど、海見えないし。 「なんでそこなの?」 「あ~、俺ね、一番の部屋から順番に毎年泊まってんだよ」 「そっかぁ……」 てことは今年でここにくるの……九回目!? ずるい!てかそんなに昔から知り合いだったんだ……。 「蓮は?」 「あ?俺は空いてるとこ」 「じゃあ俺はー……」 はい、ということで、こうなりました。