「竹山さん、遅くなりました」



駐車場につくと、黒い車にスーツをビシッと着た30歳くらいの男の人に
お兄ちゃんが話しかけた。



「あぁ、急いで乗ってね」



私を抱えたままだから開けにくそうだったけど、
なんとか車に乗り発進した。



「家帰るから。つくまで寝てていいよ」



「うん」



今日の私は寝て起きての繰り返しばっかりだな、
なんて思っていたらまた眠りについた。