「玲奈」



寝そうになっているところに蓮が来た。



「ん、なに?」



「どうかしたか?」



心配そうに横になる私を見つめる。



「ちょっと頭痛くて」



すると蓮は自分の右手を私のおでこに当てた。



「おい、熱あるぞ」



少し驚いたように言う。



あぁ、ダメだ。寝そう……。



「大丈夫だから、ちょっと、寝させて……」




スゥッと、私は意識を手放した……―――。