「ご飯、誰作るー?」 別荘へ入るなり、俊くんがお腹をさすりながら 誰にとは言わず問いかけた。 「あ、私作るよ」 「俺もやるよ」 右手を挙げ挙手すると、 陽平がこちらを向き一言。 「じゃ、もう作ろうか」 陽平の言葉に頷き、 荷物を片づけて台所へ向かう。 「材料ある??」 「うん。今日はカレーにしよう」 おぉ、私の中でアウトドアと言ったらカレーのイメージだ。