まぶたを上げた彼女は、金色の瞳を真っ直ぐ見つめ、泣きながら微笑んだ。


「ありがとう…死ぬ前に、あなたと出会えて……良かった…」


その言葉に、声に、笑顔に、堪らず白露は口づける。

もう触れることはないと思っていた少女の身体を掻き抱く。


「白良!白良…!!」


口づけて。

囁いて。

貪って。


少女の内側に侵入し、優しく犯す。


「し…ら、つゆ…っ!」


ドクンと反応した白露の心。

愛しいと感じた。

名前を呼ばれることで、白良への愛しさが募る。


「しららっ…!」


本能のままに暴れたくなる衝動を理性で殺した。

全ては彼女のために。




責め苦が終わった時、白露は吐息と共に己の心を告げた。


「愛してる…白良」


離れたところで喚く父親の声も、その他の亡者の悲鳴も白良には聞こえなかった。

今、彼女の心も体も支配しているのは


愛しい白露、ただ一人。



「私も…好きです」