「恥ずかしーの?」


むきになる白井の反応が可愛くて、ついつい意地悪を言ってしまう。


「別に恥ずかしくないです」

「ならいいじゃん」

「そ、っそれとこれとは別っ」

「何が?」

「知りません話しかけるなバカっ」


むすっと口を堅く結んで、白井は問題を解き始めた。


ぼーっと、今までのことを思い返す。


テーブルに乗せられたたくさんの温かい料理。


みんなで、椅子に座って手を合わせたこと。


ご飯が食べ終わってから、茜さんにお酒を勧められて、それから大騒ぎ。