みんながご飯を食べ終わる頃には、お母さんは冷蔵庫にあったビールを勝手に拝借して
飲んだくれている真っ最中だった。
「翔太ーお母さん起こしてー」
「はーぁおおおい」
なんだその返事。まあ、ツッコまないけど。
お皿を流しに運んで、洗剤をスポンジにつけてお皿を洗い始める。
「おねーちゃん、サツキも寝ちゃったー」
「へ?御影くんも?」
あーそういえば、さっきお母さんに絡まれてたもんなぁ。
それは疲れるに違いない。
私は最後のお皿をすすぎ終えて、水道の水を止める。
後ろを振り返ると、お母さんは床で寝ちゃってるし、
御影くんもソファーで横になってすやすや寝ている。



