「もういいです!
私は料理を作るのでさっさと荷物持って行って!」
「はいはい」
勝負したわけでもないのに、負けた気がするのはどうしてだろう……。
やたらと上機嫌な御影くんを、置いて私はさっさとリビングに向かう。
リビングでは翔太がちょうどやっていたテレビアニメを、
きらきら目を輝かしてみている。……もう、ほんとこういうところは可愛んだから。
私は冷蔵庫を開けて、中を探る。
んー、昨日の残りもあるし、今日はドタバタしていたから。
よし、決めた。
私は冷蔵庫からさっさと材料を取り出すと、料理に取り掛かった。



