私が絶対反対!
と声を張り上げようとした、そのとき。
くいっと、制服のスカートを誰かに引っ張られる。
何かと思って、下を見ると翔太がじっと私を見上げて、
「サツキ、うちにこれない、の?」
「……う」
「おねーちゃん、サツキきらいだからいっしょにすめない?
……サツキいっしょにすめないの……?」
翔太の瞳にだんだん雫がたまっていく。
くそう、私はこの顔をされてしまうと、どうしても強く出れなくなってしまうのだ。
……これぞ必殺翔太泣き落とし攻撃。
「ぁ、ぅ、…………だ、」
「だ……?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…