お父さんは、最後まで私の約束を守ってくれた。


私を信じて───待っていて、くれたんだ。


「ぁ、ぅぅううううぅぅううぅっっ……!

 おと、うさん……お父さん───っ」


あの時、私はたくさん後悔した。


きっと、お父さんに嫌われたと思った。


きっと、見捨てられたんだと、思った。



───でも、待っていてくれたんだ。


約束を、守ってくれた。

私の大切なネックレスを持って───ずっと。



「待っていたのは……っお父さん、だったんだね……っ」



お父さんは、ここでずっと待っていてくれた。