やばい、可愛すぎ。



写真部の開いていた、記念撮影は3日目だったから、そこまで混雑していなかった。


写真部の人に促されるように、カーテンや布で真っ黒に埋め尽くされた即席の撮影所に立たされる。


「……さ、皐月くん私写真あんまり好きじゃ……」


「黙って撮られて」


「……うう」


皐月くんは私の体をぐっと引き寄せる。


───ねえ、お父さん写真入らないの?

───いいよ、俺は2人だけ入りな。俺、写真撮られるの苦手なんだ。


昔お父さんも同じことを言っていたのを、思い出す。

だから、お父さんと一緒に撮った写真はたぶん、赤ちゃんのときだけ。

……私、お父さんに似てきたのかな。


そんなことを考えていると、撮りますよーと声をかけられた。




合図の後、カシャリと音がしてフラッシュがたかれる。


撮った写真は、すぐに現像され、すぐ近くに置かれた机の上で、落書きしてみてくださいねと渡された。