後ろから声をかけられて、はっと振り返ると、 「……さ、皐月くんなんかすごい疲れた顔してない?」 不機嫌顔で、壁にもたれかかっている皐月くんが、そこにはいた。 「……別に気のせい」 いつもはきりっとしている瞳も、今日は下にクマができているし、心なしか眠そうにしている気がした。 「ゆり」 「は、はい」 「最終日、予定開けとけよ」 「はい?」 私が、どうしてと聞く前に皐月くんはふらふらとした足取りで去って行ってしまった。 そして、学園祭一日目は、何事もなく終わることがきた。