やばい、可愛すぎ。



***


それは、唐突だった。

私は心のどこかで、お父さんの体がもう持たないことを察していたんだ。


けれど、それを認めたくなかった。

どうしても、どうしても認めたくなかった。


だから不安で、胸を押しつぶされそうになる夜、私はお父さんからもらったネックレスを握りしめて、何度も何度も言い聞かせる。



───大丈夫、だってお父さんは……約束してくれた。


───私に、誕生日プレゼントをくれるって。


───私が〝約束〟を守っていたら、きっとまた元気になって戻ってきてくれる……。



けれど、神様は私の願いを叶えてはくれなかった。



ある夜の日、小さな物音に私は目を覚ました。