「へへーサツキは、かぞくとおなじくらいすきだから、うれしいぞよ」
「そうぞよ」
顔を見合わせると、俺達はぷっと笑う。
がしがしと翔太の頭をなでてやると、にへへとゆりに似た笑みで見上げる。
「だから、いっしょにまもろうぜサツキ」
「ん?」
「おねーちゃんと、おかーさん!」
「そうだな」
これほど心強い相棒なら、きっと守り続けられるに違いないだろう。
俺が頷くと、翔太は嬉しそうに両腕を広げて───
「だからね、しょうたはおとうさ───」
そう言いかけた、その時。
『そんなの絶対に認めないっ!!!』
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