体が、重い。
まるで水の中に沈み込んでいくような、重み。
頭が、燃えるように痛い。
息をするたびに、体から水分が抜けていくようで、喉が張り付いて気持ち悪い。
痛い、痛い───痛い。
息苦しさに、私の沈み込んでいた意識もだんだんとはっきりしていく。
開けようとすると、重くなっていく瞼を無理やりに開くと、ぼんやりとした視界の中で、
人影がうごめいているのが、分かった。
「……っさつき、くん……?」
するり、と口から彼の名前が零れ落ちる。
真っ暗闇な人影は、一度だけぴくっと肩をふるわせた後、小さな声で、
「……違うよ」
と、聞こえた気がした。
だんだんと、視界がはっきりしてくる───一番最初にはっきり見えたのは、白い天井だった。
それから、薬の匂い。白い枕、白い布団。



