友達としてでも、家族としてでも、ない。
私は、皐月くんが───すき。
皐月くんに、恋してるんだ。
「ん、大丈夫」
「ぁ……、あり、がと……ね」
熱い。
熱い、熱い。皐月くんが、私に触れるたびに溶けてしまいそうなほど、甘い感情が押し寄せてきて。
そんな私のことなど、知りもしないで皐月くんはすっと私から手を離すと、
「あ、これ制服」
さっき座っていた隣の席にかけてある、制服を私に差し出した。
それを受け取って、ぼーっとした頭のままそれを見ていると、皐月くんが小さく笑いながら、
「着てみて?
俺が見てやるから」
「な、……別にいいです」
皐月くんにまた、あの恰好を見られたくなんてないっ。
恥ずかしいのに。



