そのあと、食器の片づけを手伝ってれたき、
ちょっと肩が触れただけで、
今までなら体が強張って、すうっと私の体から熱が失われていくのに。
触れたところから、熱くなっていく、溶けてしまいそうなほどに。
……おかしい。
絶対に、絶対に……どうしたの、しっかりしなさい、私。
過剰にのけぞって、離れる私に
皐月くんはしばらく疑わしそうに目を細めていたけれど、
「……風呂入ってくる」
「翔太もー」
という、声でふっと私の肩から力が抜ける。
よ、よかった。
何も聞かれなくて。
リビングのドアを開けて、小さくなっていく2人の背中を見送った後、
「……勉強しなくちゃ」
思い出したように、私の口からぽろっとこぼれる。
……もうすぐテスト週間にはいるのに、なんで忘れてしまったんだろう。
今までなら、そんなことなかったのに。



