ぼーっとした頭のまま、ご飯をつくった。
お味噌汁と、ご飯と、肉じゃがと、シーチキンサラダを作り終えて、テーブルに運んだあと、みんなで手をあわせて、掛け声をする。
「いただきます」
「いっただきますぅー」
「……いただきます」
ちらり、と皐月くんの方を見ると、いつもと変わらない顔でお味噌汁を啜っているのが見えた。
それに気づいた皐月くんがふいに、
「……何?」
と、顔を上げる───思いっきり目があってしまった。
「っっ!!な、何でもないです」
言葉を失って、また水瀬くんの言葉が頭によぎった。
一気に上昇していく、顔を見られたくなくて私はばっと顔をそむける。
……うう、なに意識してるの私。
こんなの、皐月くんに変だって思われたって、しょうがない。
恥ずかしい、恥ずかしい。
どうしちゃったんだ、私落ち着け、落ち着け……っ。
まともに、皐月くんの顔が、見られない。



