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そのあと、家のドアを開けたものの、皐月くんに鉢合わせたらどうしよう、とドキドキしながらリビングのドアを開けると、
翔太が一人でテレビを見ているだけで、
妙に入っていた肩の力を抜いた、そのとき。
「……あ、おかえり」
「───っっ!!!」
後ろから、皐月くんの声がした。
びっくりして、私はばっと振り向くと普段着に着替えた皐月くんが私を不思議そうに見下ろしている。
「あれ、アイツらは?」
「えっ?」
お、落ち着け落ち着け私。
そんな過剰に意識なんて、しなくていいじゃない。
「いや、だから高梨とか」
「あ……その、私一人です」
「は?」
わう、ううう……顔が、近い。
だんだん熱くなっていく体温に、私は体をのけ反って数歩離れる。



