そういえば、何を持っていくのか知らないや、と後ろを振り返ったら、
水瀬くんが、ニヤニヤしながら、
「持っていくやつみんな、高い棚に置いてあるから。
か弱い男子はちょっと、待っててくれる?下ろしてから、呼ぶよ」
「んなっ……!」
男子って呼ばないで、と言おうとしたときには、もう水瀬くんは資料室に入って行ってしまった。
……だんだん意地悪になっている気がする。
水瀬くんってこんなキャラだったんだ。御影くんと絡んでいるときは、ちょっと素が見え隠れしていたけれど。
ぼーっと壁にもたれかかりながら、窓の外を見ていた、そのとき。
「……あ」
小さく、声を漏らしてしまう。
向こうもこちらに気付いたみたいで、私の顔を見て……それから、気まずそうに顔をそらしてしまった。



