それに、失敗した。
廊下を歩くたびに、通りすがる視線が痛い。
「水瀬くんのとなり歩いてるのって……もしかして白百合姫?」
「えー超綺麗っ」
こそこそされるたびに、私の肩身はだんだん狭くなっていく。
は、恥ずかしい。いつも以上に見られている気が。
「胸張りなよ、すごい似合ってる」
「嫌味をそんなにさらっと言わないでっ」
「嫌味じゃないけど」
くすくす笑う、水瀬くんはおいて、私はずんずん目的地である、
倉庫として使われている、資料室を目指す。
ドアの上につけられた、資料室のプレートが見えて、私は足を止める。
目の前にたって、ドアを開けるとむわっと埃っぽい匂いが体にまとわりついていく。



