「じゃあ、それ食べさせて?」
首を傾けて、そういうと───ゆりは一瞬面食らったように、言葉を詰まらせた。
そして、しばらく真っ赤になった顔で俯いた後、小さく頷く。
そんなゆりが、可愛くて。
そんな優しさが、愛おしくて───俺をますます、苛立たせる。
「入りなよ」
「……」
俺が半分開けていたドアを開けて、そういうとゆりはこくり、と小さく頷いたあと、
お盆を両手にとって、部屋に入っていく。
「……あ、電気」
「いいよ、めんどくさい」
「う、ん」
緊張で顔をこわばらせる、ゆりを見ていて何やってるんだよ、俺って自己嫌悪に陥りそうになる。
でも、ゆりを目の前にすると歯止めがきかなくなる。
ゆりを大切にしたいって、優しくしたいって思うのに、もっともっと意地悪してやりたいって思ってしまう。



