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かちゃり、とドアの向こう側で音が聞こえて。
俺は、いつの間にか閉じていた重い瞼をゆっくりと開く。
もう、部屋は真っ暗で明かり一つない。重い頭を押さえながら、立ち上がると立ち上がった拍子に、とん、ともたれかかっていたドアにぶつかってしまう。
そして、その音に反応したかのように、
「……皐月くん?」
と、くぐもったゆりの声が、聞こえた。
思わず笑みがこぼれそうになるほど、安心するゆりの声も、
今は聞くだけで、胸が張り裂けそうになる。
「起きてる?」
「……」
「あ、ドアの前に皐月くんの好きなオムライスと、オニオンスープ置いてあるから……気が向いたら、食べてね。
……皐月くん……?」
ゆりが、俺の名前を呼ぶ。



