そのあとしばらく勉強をした後、他のやつらは解散していった。
水瀬くんは最後まで残る俺を疑わしげな目で見ていたけれど、そんなの今はどうだってよかった。
最後まで、玄関で手を振って迎え終わったらしい、ゆりはリビングに入ってくると、
「今日は何がいい?」
と、いつもの口調で聴いてくる。
別に、ゆりが悪いわけじゃない。
なのに、その普通な態度に苛立ちが募って───
「……いらない」
言ったあとに、後悔した。
ゆりに嫌われたくないって思っているのに、出てくる言葉は全部ゆりを傷つける言葉ばかり。
「でも、今日は皐月くんにもたくさん迷惑をかけたし……」
「いいから」
なんで、なんでこんなにイライラするんだよ。
「今日は、2人で食べて」
ゆりを、傷つけたくなんてないのに。



