やばい、可愛すぎ。



「水瀬くんとまだ話してるんじゃない」


「はあ?」


驚きの声を上げて、口をぱくぱくさせるコナツチャンを無視して、俺は自分の席に座る。


「でも、ゆりは……」


そこまで口にすると、言葉を詰まらせて……そして、何も言わなかった。


自分の目の前に問題集と、教科書を置いてさらさらとシャーペンを握って時始める。



そして、一問目をちょうど解き終わった、そのとき。



がちゃり、というドアが開く音とともに、


「あ、ゆりノートはあった?」


「うん机の上に置いてあったよ」


ゆりの透き通った声も、今は聞くだけで心がぐちゃぐちゃにかき乱されそうだった。


……でも、嫌われたくない。その思いだけが、嫉妬を押し込めていた。


だって、ゆりは初めて俺に居場所をくれた大切な───。