息が、止まる。
心の奥を、えぐられたような痛みが、一気に襲う。
目の前のことを、信じたくなくて───でも、それは本当に真実で。
ゆりが、好きなのは……もしかして、水瀬……?
頭がくらり、として真っ白に塗りつぶされていく。
そして、一瞬───俺の気配に気づいた、水瀬くんが顔を上げてこちらを見上げてきた。
何か考えるように、目を細めてそして、優越感に浸ったような笑みを送ってくる。
「───っっ!!」
今にも、ゆりとアイツの間に割って入って引き裂いてやりたくなった。
でも、もしそれが───ただ、ゆりにとって〝邪魔〟な行動だったら。
嫌われたくない、ゆりにだけは……絶対に。
ゆりだけは誰にも渡したくない、
でもそれと同じくらい───ゆりにだけは、見捨てられたくない。嫌われたくない。



