「は?」
聞き返すと、コナツチャンは御影くんって結構鈍感?と笑うと、
「知ってるんじゃないの?水瀬くんがゆりを狙ってるってこと。
どっちにしろ、今日のゆりの様子はおかしかったから……水瀬くんが押しはじめったってことでしょう?」
「ちょっと小夏ちゃん何言っているのか、わからないんだけど俺」
「勝手に慣れ慣れしく私の名前を呼ぶな、高梨」
「ちょっ……!」
押し始めた?
水瀬が───ゆりを?
……ありえる、だってあのゆりの過剰な反応。絶対、帰りの委員会の仕事しているときに何かしやがったな、アイツ。
「……ちょっと部屋にノート取りに、行ってくる」
「行ってらっしゃーい」
立ち上がったら、もう止まらなくなってしまった。
俺って、こんなに執着するような奴だったけ。
……ほんと、きもすぎ。
もっと、余裕があるやつだって思ってたのに。



