いつも俺たちがご飯を食べている、テーブルにみんなが教科書を並べて、勉強し始める。
俺はもともとそんなに熱心に勉強をするたちじゃないので、ぱらぱらと教科書をめくるくらいだけれど。
「白井さんここって」
俺の隣に座っていた、水瀬くんがノートをゆりのほうに向けて、聞く。
ゆりは一度びくっと震えた後、あ、うんとよそよそしい態度で教え始める。
「……あ、なるほど。ありがと」
「いいえ。あ、水瀬くんここって……」
今度はゆりが、問題集を持って水瀬くんに聞き始める。
……なんかムカつく。
告白したのに。
……告白したのに。
あー俺は小学生かよ、こんなのおもちゃがほしいってねだる子供と変わらない。



