水瀬くんはそれをプリントに書き込んだ後、
「えーじゃあ、詳しく決めてきます。
男子はそのままウェイトレスの恰好とかでいいかな?
女子の衣装とか、メニューとかはそれぞれ班に分かれて決めてもらって───」
ささっと指示を出して、あっさり班を決めた水瀬くんはじゃあ、
50分までに決めて紙に書いた後提出して下さい、という号令のもと、みんなが決めはじめた。
……水瀬くんはすごいなぁ……。
私がやったら、きっとまとまりそうにない。
尊敬のまなざしで、じいっと見てると水瀬くんが照れくさそうに、褒めても何もでないからね、と言ってくる。
そのあと、時間がきて紙を回収して───HRを終わる鐘の音が聞こえてきた。



