「ゆりのことが、好き」 「うん……って、はっ!?」 ゆりがこれでもかってくらいに、驚いた声を上げて振り返る。 あーもう、顔真っ赤。 可愛すぎ。 だから、俺はもう一度言ってやるんだ。この鈍感で、優しくて、からかいがいがあって、そして突拍子もなく、不意打ちを打ってくるこの可愛いゆりに。 「ゆりが好きだよ」 と。