う。
ゆりにそういわれてしまうと、俺はもう口出しができなくなってしまう。
そんな俺を満足そうに見上げながら、ゆりは、
「さ、今日は寝て!私から連絡入れておくから、土曜日にでも日曜日にでも会おうよ」
「……」
「それまでにちゃんと直してね。翔太も心配しているし」
すっと優しげに表情を和らげながら、微笑んでみせる。
「ゆりも心配してくれた?」
「……あぅ……それは、その」
あー可愛い。
ゆりはいつだって、不意打ちに弱い。
口をもごもごさせながら、困ったように視線を上へ下へ移動していく。
これ以上、ゆりをからかってやったらきっと、真っ赤になりすぎて可愛いんだろうけど。
たぶん、病人はさっさと寝なさい!って怒るに違いないから、それはまた今度。
「……ありがと」
俺が、そう小さく呟くと───ゆりは驚いたように顔をばっとあげて、それからまたかああああっと昨日のことを思い出したのか、顔が赤くなっていく。
……あ、やっぱり今朝あんなに平気そうにしていたのは嘘だったんだ。



