気づくと、明るかった部屋が真っ暗になっていることに気付いた。
……ああ、そっか。
こんな時間になるまで、俺。
手当たり次第にティッシュを探ろうと、手を伸ばしたその時。
ふと、手に何かあたった。……なにこれ?
手に取ってみると、小さな紙───しかも名刺のような大きさだった。
こんなもの部屋にあった……?
そう思いながら、暗闇の中その紙に目を凝らして───そして、息が止まった。
どうして、これ……。
だって、そこに書かれていたのは───
「───皐月くん?
ご飯出来たから持ってきたよ」
そのとき、ドアの向こう側からゆりの元気な声が聞こえてきた。



