しばらく、物の擦れる音が聞こえてそれが無くなったかと思うと、
「じゃあ、私はご飯作ってくるね。
何かあったら、呼んで」
「……ん」
小さく頷くと、ゆりは部屋を出て行ってしまった。
かち、かち、かち。
じーっと白い天井を見ながら、熱くなっているおでこに手を当てた。
ひんやりと冷たい掌が、徐々におでこの熱さを帯びていく。
その冷たさは、あの時俺の頭に触れていた温かさには程遠くて───
「───……さん」
言ってしまって、俺ははっと我に返った。
どうして。
どうして、どうして。
っっ、どうして。
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