やばい、可愛すぎ。


ふわり、と柔らかな風が頬を撫でる。


眠たい目をこすりながら、ふと顔を上げると───優しく微笑みながら、俺の頭をそっとなでる母の顔が見える。


もう少し眠っていてもいいのよ。


囁くような透き通った響きに、俺は首を振りながら言った。



ねえ、お母さん。お母さんはしゅじゅつがおわったら……なにがしたい?


ぴたり、と頭を撫でていた手が止まる。

お母さんはそうねえ、とつぶやきながら幸せそうに目を細めながら、


皐月は何がしたい?


そう聞く。俺は、ばっと体を起こして、


うーんとね!いろいろあるよっ!
 
みつきちゃんに教えてもらったお花のかんむりを作ってあげたいし、
 
はるとくんといっしょにみつけたひみつきちにもいっしょにいきたいっっ!


そう、私も皐月と一緒にいろんなことがしたいわ。


お母さんは俺の頬にそっと触れながら、口元をゆるめて、そして、



一緒に、ご飯を食べたり。一緒に、テレビを見たり。一緒に、お皿洗いしたり。一緒に、お話したり。時にはケンカだってして。



皐月と、いろんなことを一緒にしたいわね。