朝起きると、机の上にメモが置いてあった。
凛と筋の通った綺麗な字で『お腹がすいたら、食べてください。何かあったらすぐ電話してね』と書かれ、すぐ近くには小鍋とれんげが置かれている。
「……っ、いた」
起き上がろうとすると、頭に酷い頭痛が走って、思わず頭を押さえた。
その拍子に、今までの出来事がどっとフラッシュバックしていく。
「っっ……!」
そして、ふと真っ暗な部屋の中で───暗闇なのに顔を真っ赤にした、ゆりの顔が思い浮かんでくる。
『……いか、ないで』
『さ、つき……くん?』
『……ここに、いて』
……一瞬、体の血液という血液が抜け落ちたような感覚に陥る。
「~~っっ!!なにやってんだっ俺……っ!!」
なに、いかないで、とかっ!
ここにいてとかっ……!!
恥ずかしすぎるっ。



