けれど、出る言葉は─── 「ありがと」 「……っ」 短いお礼と、ともに俺は手に乗せられたプレゼントを受け取る。 ぱあああと、その子から笑顔が生まれる。 けれど、その笑顔を見ても心はちっとも動かなかった。 他人なんて、どうだっていい。 他人と関わったって、いいことなんてない。 だってどうせ、裏切られる。 愛も、恋も、優しい瞳だって、俺の名前を呼んでくれたあの声だって─── ───結局、俺は裏切られたんだから。 「でも悪いけど、キミとは付き合えないから」