その昼、私は学園祭のメンバー表を職員室に取りに行くように言われて、水瀬くんと一緒に取りに行っていた。
先生は男の人で、私は苦手なのを察してか、
「俺がとってくるから、ここで待っててくれる?」
と、職員室の前で水瀬くんから言ってもらえて、
私はお礼を言って、職員室の前で壁にもたれかかりながら、隅のほうで水瀬くんを待っていた。
ぼーっと窓のそとの雲を見ながら、
そういえば、皐月くん何が好きだったんだろう。
私にうまく作れるものなら、いいんだけどなぁ。
なんてことを考えていた、そのとき。
「───さ、皐月っそれはやめようよ!さっきのは謝るからさっ」
「は?知るかよ、黙れ」
……あれ?
どっかで聴いた声。



